ふぉー! (中国編) | アフリカ大陸リアルタイム旅日記

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アフリカ大陸を彷徨うバックパッカーが、旅の様子をリアルタイムに報告します。



スーパーバックパッカー・ファンの皆様、こんにちは。


今回の記事はこのブログを開設してから32回目になり、当初は「帰国記念」として日本に帰ってからアップする予定でしたが、急遽予定を(内容も)変更して、現在滞在している中国は上海から更新したいと思います。


えー、今たぶん読者のほとんどが



「どうしてコイツは上海なんかにいるんだ?」



 と、考えているんじゃないかと思うので簡単に説明しますと、僕が帰国のために買ったエア・チケットが、バンコクから上海を経由して日本へ帰るチケットだったんです。本当は直接日本に帰りたかったんですけど、ダイレクト便は日本の卒業旅行シーズンのせいで価格が異常に高く、それで仕方なく現時点で一番安い「中国〇〇航空」というエアラインで帰ることになったのです。このチケットはダイレクト便よりも2万円くらい安く、また上海の空港でのトランジットは2時間だけだというので、そのときは、「まあ安いし、2時間トランジットするくらいかまわないや。」と思ってチケットを購入したのですが、それがこんなことになるなんて・・・。


いや、実はそんなたいした事じゃないんですけど、「バンコク→上海」の飛行機が悪天候のせいで、上海への到着が3時間遅れてしまったのです。もともと上海空港でのトランジットは2時間しかなかったので、当然のことながら上海に到着したときには、僕が上海から日本へ乗る予定だったフライトは既に出発しちゃった後で、ようするに乗り遅れてしまったのです。ただ悪天候で飛行機が遅れたのはもちろん乗客のせいではないので、僕は問題なく「次の便」で日本へ帰れると、航空会社の係員が説明してくれたんですけど、その「次の便」というのが、・・・・・なんと24時間後だと言うんですよ・・・。


まあそんな事情で僕は今、航空会社が用意してくれたホテル(もちろん無料、3食付、ネットもできる)にいて、この記事を書いています。上海で丸一日時間ができちゃったので、観光とかしてもよかったんですけど、前に一度来たことあるし、そんなに面白い街でもないのでそれはパスし、同じく日本行きの飛行機に乗り替えできなかった若い日本人女性と、ずっとホテルのロビーでハナシをしてました。


その女性もタイ旅行の帰りだったのですが、彼女はバックパッカーではなく、スーツケーサーでした。(そういう言葉があるのか知りませんが、ようするにスーツケースで旅行する人と理解してください。)けっこう気さくな女性だったんですけど、僕は正直言って最初は緊張しながら話してました。だって普通の日本人女性とハナシするなんて、すごく久しぶりだったものですから。


読者もご存知のように、僕は今時珍しいぐらいの純情で内気な日本人男性です。気心が知れた女性バックパッカーとハナシをするときでさえ緊張してしまう、そんな僕がバックパッカー以外の日本人女性とハナシをするなんて、しかも9ヶ月ぶりですよ!!9ヶ月!!緊張するなというほうが無理というものです。それで彼女といったいどんな会話をすればいいのかわからないままに、とりあえずベラベラと自分のアフリカ旅行について喋りまくったのですが、ふと彼女を見るとその表情に



「私アフリカに興味ありません」


 

 というメッセージがありありと出ていたので、慌てて僕はタイ滞在の話題に変えようと思ったんですけど、
よく考えてみたら僕がタイでした事といえばデモ集会に参加したぐらいだし、




「バンコクで 『オッパイ』 って叫んでいました」



 なんて言ったら変態扱いされるのは目に見えているし・・・などと困っていたら、しだいに彼女のほうがいろいろとハナシを盛り上げてくれて、なんとか間をもたすことができました。ちなみに彼女が僕にしてくれたハナシというのは、日本の話題でした。僕が久しぶりに日本へ帰るというので、彼女は親切にも日本のニュースをいろいろと教えてくれたのです。彼女が教えくれたニュースのうちの幾つかは、僕も知っていた内容でした。なぜならアフリカにいた頃、僕は可能な限りネット屋に行くようにしていたので、日本に関する大きなニュースについては、インターネットから時々情報を仕入れていたのです。


大黒将志がフランス・リーグへ移籍したとか、浦和レッズが天皇杯で優勝したとか、自分が興味がある分野はもちろんですが、時事ニュースなんかも真面目にチェックしてました。例えば昨年の総選挙で自民党が圧勝したこと、僕がこのニュースをエチオピアで知ったときには、



「僕が日本にいれば、バックパッカー党』を旗揚げしたのに・・・。」



と、残念に思ったことは言うまでもありません。


それから紀宮さまが結婚の際に皇族の身分を返上し、民間人になったことはザンビアで知りました。
このニュースを読んだときには



「僕も日本に帰って民間人に戻ったら、スーパーバックパッカーの称号』を返上しなければならないのだろうか?」



 などと思い悩んだことも今となっては良い思い出です。


まあ、そんな感じで時事ニュースとスポーツ記事に関してはマメにチェックしていました。逆に全然チェックしてなかったのは音楽とか芸能の分野です。このテの情報は知らなくても全然困らないだろうと思ったので、ほとんどノーチェックでした。なので僕はこの機会に彼女に今日本で流行っている芸能人をいろいろと尋ねました。確か音楽の分野では僕が日本を出た頃は


タッキー&翼 の 「仮面」


 とか


Gackt の 「メタモルファーゼ」


なんかが流行っていたんではないかとかすかに覚えているのですが、それから僕が海外で9ヶ月過している間に日本の音楽シーンにどのような変化があったのか、それとも無かったのかを尋ねたところ、つい最近まで日本で大流行していたのは



「修二と彰」


 というミュージシャンとのこと。それで曲名は


「青春アミーゴ」


 というらしい。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?





何ソレ? なんかグループ名も曲名もヒドくないですか? どんな歌なのかも全く想像できませんよ。


あと彼女によれば、



「アキバ48」



とかいうグループもブレイクしているのだそうだ。なんかモーニング娘みたいな女の子達のグループらしいけど、それにしても48人もメンバーがいるなんてすごい。学校だったら1クラス作れるじゃないですか。


それからお笑いの分野では、HGとかいう芸人が出てきたらしい。HGがどういう意味なのかしらないけど(ハイ・グレード?)なんでもこの人の



「ふぉー!」



 とかいう持ちネタが大流行らしい。なんでも両手をアタマの上に挙げて、



「ふぉー!」



 と、叫ぶとのことなのだが、彼女の説明はイマイチわかりにくかった。なので僕が



「ちょっと実際にやってみてよ」



 と、頼んだところ



「こんなところじゃ恥ずかしくてできない」



 と、顔を赤らめながら言い、やってくれなかった。いったいどんな芸なんだ?



まあとにかく、僕が9ヶ月間離れている間に日本のショービジネスに変化があったのはわかりました。そういうわけで軽い「浦島太郎」状態で、明日日本に帰ります。とりあえず日本に帰ったらまず、



「ふぉー!」



 を覚えようと思ってますので、皆様ご指導よろしくお願いします。



P.S ちょっと小耳に挟んだんですけど、「イナバウアー」って何ですか? どんな分野の言葉なのかさえ、わからないんですけど・・・。