宿いろいろ(ルワンダ編) | アフリカ大陸リアルタイム旅日記

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アフリカ大陸を彷徨うバックパッカーが、旅の様子をリアルタイムに報告します。

今ルワンダに滞在していますが、この国は宿代が高くて非常に困っています。首都のキガリでは安宿でなんと1泊10ドルくらいもします。僕はキガリ最安値と言われている宿に泊まっていたのですが、それでも1泊6ドル。でもこの宿は本当にひどかった。まがりなりにも首都の宿だというのに蛇口をひねっても水が出ない、電気もまともに点かないという、もうどうしようもないところです。原因はよくわからないけど、現在キガリは1日のほとんどの時間帯で電気が無く、街灯も信号機も点灯していません。おまけにルワンダは今雨季なので毎日曇りか雨。太陽も月も見えないので夕方になると暗すぎてもう街を歩けません。それじゃあ宿にいようと思っても部屋は3畳くらいしかなくておまけに窓も無くて息苦しく、それなら寝てしまおうと思っても蚊帳がついてないなので蚊取り線香使ったら部屋が狭すぎて一層息苦しくなってもう本当に嫌になってしまいました。

アフリカには値段に見合った宿がある国があんまり無いっていうのはもうわかっていたつもりだったけど、ルワンダに来てその事実を改めて痛感しています。東南アジアだったら5ドルもだせば結構良い宿に泊まれますけどアフリカではそうはいきません。

まあそんなわけで首都が嫌になり、今は地方を廻っているのですが、ルワンダは田舎でも宿が高い。少し前に滞在していた南西部のチャンググという街だか村だかよくわからないところには宿泊施設が4軒あったのですが、1軒目に訪ねたゲストハウスは1泊10ドル、2軒目に訪ねたホテルでは1泊16ドルと言われてしまって(3軒目も似たような値段だった)、一時はもう本気で野宿でもしようかと思ったぐらいです。最後の4軒目が安くなかったら、絶対に野宿してましたよ。実を言うとアフリカでもう5泊野宿してるんです。スーダンで3泊、エチオピアで2泊。やりたくなかったけど、やらざるをえない状況だったんです。テントも寝袋も持ってなかったのに・・・。

まあ野宿のハナシはおいといて、その4軒目の宿なんですが、1泊2000RWF(ルワンダフラン)なんですよ!と、書いたところでルワンダフランの価値を御存知の読者なんてほとんどいらっしゃらないと思いますので説明しますと、現在1米ドルが約550ルワンダフランなので、4ドル弱という値段です。ルワンダにしては安いと思いませんか?

でもここは値段は安かったけれど、ちょっと居ずらいところでした。ちょっと普通の宿とは性格が違うんですよね。まず名前からしてちょっと変わってる。「聖フランコイスの家」って言うんです。この宿名でピンときた読者がいたとしたら、その方は安宿に泊まり慣れている正真正銘のバックバッカーですね。そう、ここは教会が関わっている宿でして、どうやら商売目的で運営されているわけではないらしいんです。そのおかげで値段は安いんですけど、いろいろと変わった点もあります。

まず食事。実は宿泊者全員が同じ部屋で同じ時間に食べるんです。朝食も夕食も。なんか不思議な雰囲気でした。僕が滞在していたときは他に3人の宿泊者がいましたが、全員がルワンダ人。といってもこれはしょうがないんですけどね。先ほども言いましたが、今ルワンダは雨季なので旅行には適していません。実際のところ首都でもこのチャンググでも、とにかくルワンダに来てからは僕、日本人はおろか欧米人さえ一人も見ていません。そんなわけでルワンダ人のなかに一人だけ日本人が混じって一緒にメシ食べてるわけです・・・。たぶん御一緒したルワンダ人は



「なんでこんなところにに東洋人が泊まっているんだ?」



なんて思っていたことでしょう。おまけに食べ方なんですけど、レストランなんかと違ってここではひとつの皿に全員分の料理が盛られてあって、それを皆で分け合って食べるというやり方なんです。なんかクラブの夏季合宿みたいですよ。でもこれ、すごく大変だった。一緒にいるルワンダ人は英語全然ダメで、それに対して僕はフランス語全然できない。(ルワンダの公用語はフランス語とルワンダ語)だから意思の疎通に苦労する。



「塩を取ってもらえませんか?」



 ぐらいならジェスチャーで何とかなるからいいけど、



「もっと食べてもいいですか?」


 なんて意思は、本当に説明するのが難しかった。かといって遠慮してると少ししか食べれなくなっちゃうから困るし・・・。

あるいは読者のなかには「そんなに面倒なら他所で食べればいいのに。」というアイデアが浮かんだ方もいるかもしれませんが、チャンググの村は田舎すぎてレストランというものが無いんですよ。だから滞在中、僕はずっとここでメシ食べてました・・・。

そんなわけでルワンダには(ルワンダにも?)疲れてしまったので、もうすぐタンザニアに向かいます・・・。ああ、もう少しだけでいいからラクな旅がしたい・・・。





ベッドの横に掛かっていた十字架。ちょっと不気味だった・・・。